成田空港警備株式会社〈NAS〉で働く人
年間約4000万人(※2017年時点)を超える人々が行き交う成田国際空港。その安全面を担い、様々な場所で活躍しているNASの先輩たちに、職場環境、やりがい、業務にかける想いなどを聞いてみました。
成田空港で一番頼られる警備員になりたい
警備部
平成29年入社
以前は事務関係の仕事をしていました。成田空港警備株式会社を受けようと決めた時も、正直「国際空港で働けたらいいな」という漠然とした憧れがあったからです。ですから最初は「自分にできるのだろうか」と不安もありました。でも入社してみたら新任者用の研修や基本トレーニングがあったので、スムーズに業務に慣れていくことができて安心しました。またベテランの先輩方も多く、色々と細やかなアドバイスも貰えました。お客様の安全を守る仕事なので、現場の皆さん厳しいですが、いざ仕事を終えるとアットホームな雰囲気になります。警備業は、他多くの業種とはスタイルが異なります。ですが、色々な年代の同僚と協力しながら安全で安心なサービスを提供していくという意味では、共通点があるように思います。今では職階も上がり、仕事の範囲も大きく広がりました。
私が目指しているのは、「気は優しくて力持ち」な警備員なんです。普段は親しみが持てるのに、いざという時は強くて頼れる。それが理想です。空港の警備をしていると、移動中のお客様や搬入などでいらっしゃった業者の方から場所を尋ねられることも多く、対応をする際には笑顔と丁寧な言葉遣いを心がけています。私自身も思うことなのですが、警備員ってとっつきにくい印象があると思うんです。危険物がないか、不審人物がいないか、日々緊張感を持って行動しているので仕方がないのかもしれませんが、近寄りがたいと思われ、多くの方の期待に応えられないのは非常に残念なことです。せっかく成田国際空港に来たのなら、道やお店を探すことに時間をかけるより、ショッピングや食事などを思い切り楽しんでいただきたいですし、空港に仕事でいらっしゃった方々に待ち合わせ場所へスムーズに行っていただければ、空港の安全運用に繋がります。そのためにも「この人なら聞きやすそうだ」と、思っていただける雰囲気作りを大切にして、成田国際空港で一番頼られる警備員を日々目指しています。
未経験でもスムーズに成長できる職場です
警備部
平成28年入社
地元千葉県内の学校を卒業した後、新卒として成田空港警備に入社しました。就職の一番の決め手は、世界への玄関口である成田国際空港に特化した警備をしているという点です。成田国際空港の国際貨物取扱量は世界上位、しかもたくさんの人々が集う場所なのでやりがいがありそうだなと感じました。もちろんNASの福利厚生や待遇の面も私に合っていましたね。入社してからはじめて社会人としての生活をスタートしたわけですが、様々なことを学ぶ機会があり、大きな財産となっています。そのひとつが空港保安警備業務検定という警備員検定資格の取得です。社内講師陣から熱心に教えていただいたおかげで合格することが出来たうえ、一緒に受験することとなった同期たちと共に成長できたように思いました。私たちの業務は一人だけの力では成し得ないものです。周囲の方々と関わりながら、達成していくことの歓びと大切さを学べた瞬間でした。
LCC(格安航空会社)が利用する第3旅客ターミナルビル内を巡回しながら、お困りのお客様がいないか、施設等に異常がないかなどをチェックしています。空港従業員に対する検査業務も私の担当です。多くの人と接する仕事ですので、お客さから感謝の言葉を頂くとやりがいを感じます。以前道を聞かれた時は、目的地まで同行してご案内したのですが、「丁寧に案内してくれてありがとう」と言っていただき本当に嬉しかったですね。私たちは、成田空港にいる全ての方々に普段どおりの行動をとっていただくための裏方役。常に正確で最新の警備知識を修得し、どんな小さなことにも丁寧に、真面目に対応するように心がけたいです。施設の異常や不審人物などをいち早く発見して、お客様に安全・安心を感じていただきたいですし、近年は地震なども多いので、どんな緊急事態であっても皆様をスムーズに誘導して安全を確保できる、頼りになる存在でありたいですね。
成田空港で過ごす方々の笑顔を守りたい
警備部
平成24年入社
空港の保安業務に携わって10年以上。NASに勤めてからは5年になります。以前も検査業務を担当していましたが、空港保安に関する専門知識を高めてレベルアップしたいと思い転職しました。現在は第一ターミナルの検査場で、売店などに搬入される商品に持ち込み禁止品がないか、また搬入者や従業員がきちんと立ち入り資格を持っているかなどの確認業務を担当しています。前職での仕事も今の仕事も、ハイジャックや航空機の爆破などを未然に防ぐための大事な任務。たくさんのお客様や空港関係者の大切な命がかかっているので、常に緊張感を持って業務にあたっています。一方で女性メンバーも多いので、担当部署を離れると賑やかでとても楽しいです。前職で身につけたスキルに新たな専門知識や経験が加わり、業務に厚みが出ているのを感じます。
私は笑顔と活気に溢れた成田空港が大好きです。旅行やビジネスなどそれぞれの目的を持ったお客様たちが笑顔で過ごされている姿を見るたびに、この時間を絶対に守りたいと強く感じます。旅の拠点となる成田空港での時間や飛行機での時間を安全に快適に過ごしていただき、無事に家族の元に帰っていただくこと。その一部を私たちが担っていると思うと誇らしくもなります。警備員として働ける場所は世の中にたくさんあります。でも警備業において空港保安に携われる業務はごく一部。NASでの仕事は、空港でしかできない貴重な仕事だと思います。一見すると立哨しているだけに見える警備員ですが、実際は誰もが安心・安全の提供者として完璧な警護をしています。私も警備のプロとして空港保安に関する専門知識をもっと増やし、警備100%、接遇100%を心がけながら任務を遂行していきたいです。
NASで仕事と子育てを両立できた
警備部
平成19年入社
第1ターミナルで制限エリアに入退場する空港従業員への保安検査、確認業務などを担当しています。NASに入社したのは10年前。子育てしながら安定して働ける職場を探す中で、知り合いに紹介されました。当時うちの子はまだ小学生。それを理由に他社から不採用通知が届く中で、NASは私の「やる気」を重視してくれました。勤務時間や休日などの労働環境も私にあっていて、ここでなら長く働けると感じましたね。以来ずっとNASで働き子育てと両立してきました。小さかった我が子も成長し、今では共にNASで働くように。同じ仕事を選んだことに最初は驚きましたが、空港の安全を守る仕事に誇りを持って働いてくれているようです。私の背中から何かを少しでも感じてくれたのなら、働く母としてこんなに嬉しいことはないですね。
NASは学歴や性別に関係なく責任のある仕事ができる職場です。今では私も部下を持ち指導する立場になりました。私たちの気の緩みが結果的にみんなの危険に繋がるので、相手が誰であっても厳しく接するようにしています。叱るときは叱り、褒める時は褒める。一方で話をしっかり聞き、きちんとフォローをすることも忘れません。一人一人にあった接し方をすることで強固な信頼関係が構築できていると自負しています。部下たちが成長していく姿を見ていると頼もしいですし、部下が褒められると自分が褒められることよりも嬉しいです。自分に対する厳しさも忘れず、皆が気持ちよく働けて個々の能力を最大限発揮できる職場づくりをしていきたいです。空港を利用されるお客様には「ここに警備員さんがいるから安心」と、空港従業員には「ここの検査員は厳しいからちゃんとしなくちゃ」と思わせられる存在でありたいですね。
チームワークで被害を最小限に抑える
消防部
平成25年入社
日本の空の玄関口である成田国際空港を守るという仕事にやりがいを感じてNASに入社しました。私が所属する消防部では、航空機災害はもちろんあらゆる緊急事態に備えて日夜様々な訓練を行っています。また消防救難車両や資機材の機能を最大限に発揮できるよう点検手入れも怠りません。緊急事態はいつ発生するかわかりませんから、常に適切かつ的確な対処ができるように緊張感を持って過ごしています。以前夜中の2時にバスが燃えている現場へ出動した時は、日頃の訓練の成果を遺憾なく発揮することができ、被害を最小限に止めることができました。他の現場でも訓練で実施したことが役立ち、最善の事態収束に貢献できた時は本当に嬉しかったです。NAS消防部のスローガンである『常に最悪の事態に備えよ』を心がけながら、どのような現場であっても沈着冷静な対応ができるよう、心身ともに引き締めて業務にあたっています。
緊急事態が起きている現場では、不安を抱えて私たちを待っている方々がいます。少しでも早く安心していただくために、迅速でスムーズな連携で人命を救助し、被害を最小限に抑えたいですね。そのためには上司や同僚との連携が何より大事。日頃から積極的に交流して、信頼関係を築くように心がけています。頂いたアドバイスの中でも特に印象的だったのが「オンとオフの切り替えができるようになりなさい」です。機械警備部から消防部に異動して来たばかりの頃は、オフの時でもどこか張り詰めている所がありました。でもずっとそれでは疲れてしまう。オフの時にはしっかりリラックスして、いざという時に瞬発的に集中力を高められる様にしなさいと教えていただきました。何度も現場を経験した今、その言葉の大切さを実感しています。上司や同僚、他部署との連携を通して最終的には緊急事態が発生しない成田国際空港を実現したいです。私たちが出動せずに済むのであれば、それが一番ですから。
“大切なものを守る”というやりがい
機械警備部
平成11年入社
入社から約20年。機械警備部では、ご契約頂いたお客様のご自宅や施設などを車両で巡回し、安全をお守りしています。異常があると警報が鳴りますので、その際は現場へ急行し、確認を行います。巡回しながら確認することが多いので、契約先の異常や変化を見落とさないように細心の注意を払います。状況に応じて、同僚と協力しながらチームプレイで対応することもあります。また、異常事態が発生した際に迅速に現場に到着できるよう、事前にシミュレーションすることも忘れません。
入社当初は、正直警備がどんな仕事なのかあまりイメージがありませんでした。でも今は先輩たちから指導を頂いたお陰で、物事の視野が広がり、警備の技術も向上しているのを感じ、自分の仕事の重要性や、やりがいを再認識しています。警備という仕事には終わりがありません。1日が終わったとしても、大事な家族の生命や財産を脅かされる可能性がなくなったわけではないからです。お客様に安全と安心を提供するという気持ちを切らすことなく継続することが大事だと思っています。お客様は、「安心して暮らしたい」「大事な財産を守りたい」という思いで、NASを信頼して契約してくださっています。私も日々実直に業務に取り組むことでお客様との確かな信頼関係を築き、ご期待にしっかりと応えていきたいです。